「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」

Dimitrios Kostopoulos / Konstantine Rizopoulos / 川喜田 健司

定価: ￥ 4500



著者は米国の理学療法士2人です。

本書はトリガーポイント治療テキストの日本語訳です。



前半は「治療法の概要」です。

トリガーポイントとは、筋肉痛を鎮めるきっかけ（＝トリガー）となる部位（＝ポイント）のこと。

この治療法が想定しているのは、「筋肉の異常収縮（＝スパズム）」です。

人は日常生活の中で筋肉を緊張させ、慢性化すると筋が周辺の神経を圧迫して痛みや痺れ・自律神経症状が現れます。

このときの原因部位（＝トリガーポイント）は症状のある所ではなく、筋の末端に硬結が現れます。

そのポイントを指圧、鍼、ストレッチなどで刺激すると、硬結が緩んで症状が改善するという理論です。



後半は、治療対象となる筋肉についてです。

具体的には、頚椎部、肩部、上肢部、腹部、胸・腰椎部、腰椎部、下肢部。

こうした部位の原因筋、起始と停止、関連痛の発症部位、トリガーポイント、ストレッチがまとめられていました。



本書はこのようにトリガーポイント治療について、診断・治療に関する必要十分な情報が整理されていました。

トリガーポイント治療の原典的な書籍であり、また筋肉を対象とする治療家にとっても有用な情報が整理されていると思います。



テキストとして使っていたので書き込みが多少あります。

本体自体はしっかりしています。



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