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ロマンチック・コメディーでもありながら人間、聖職者の弱点の探求をも描いたこの作品を観れば、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの二人が、映画史上最も理想のカップルであるとされる由縁が分かるだろう。全編を彩る軽快なラウンジミュージックはアルマンド・トロバヨーリが担当。
北イタリアに位置する古い都パドアに住むバレリア・ビッリ(ソフィア・ローレン)は美人歌手。彼女には恋人のマウリチオ(ベナンティノ・ベナンチーニ)がいたが彼は実は妻帯者だったことがわかり、うら若き貴重な4年間を無駄にしたと怒り心頭。追い打ちをかけるように家に戻れば母親は不在で、父親は相変らずの大イビキという現実。絶望したバレリアは衝動的に自殺を決心し、睡眠薬を大量に飲み込んだ。ところが、そのとたん、急に死ぬのが怖くなってしまった、教会の〈救いの御手〉係に電話した。電話に出たのはカソリックの神父、ドン・マリオ(マルチェロ・マストロヤンニ)で、彼はなんとか自殺を思いとどませようと必死で言い聞かせながら、バレリアに質問されるまま、自分の身の上や独身であることなどを語った。そこで「神父」だということは言わなかった。なぜなら彼女に聞かれなかったからだったが、これが後々二人を苦しめる……。
翌日、助かった彼女は病院でドン・マリオに会うことを熱望する。これを耳にしたマリオは、すぐさま病院に電話する。バレリアはこの彼の思いやりに満ちた声のぬくもりに、どんどん魅了され、恋心を抱いてしまった。そしてついに二人が初めて顔を合わせた時、バレリアはマリオが神父だと知る。神父は結婚は許されなかったが、教会内ではいろいろな議論がなされていた。そしてマリオが神学クラスの生徒を引き連れてベニスに出かけたときをチャンスとばかり、バレリアは彼に近づいて、巧みに口説くのだったが…。
(1971年イタリア)


2012年に復刻シネマライブラリーから発売された『結婚宣言』のDVDです。
特に目立つ汚れ等はございませんが、あくまで中古品という事をご理解下さいませ。
廃盤で、たいへん貴重な作品となっております。プレミア価格の出品となります。










復刻シネマライブラリー
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レア
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