日本を代表する写真家、岩宮武二の写真集『佐渡 』。彼は古くから森山大道のアシスタントを務め、また「釜ヶ崎」や「奄美」で知られる井上青龍や、日本の写真史に名を刻む名作「心触風景」を残した杉野安などの弟子を持ち、戦後の関西写真界をリードしてきた重鎮です。岩宮の代表作といえば、やはり日本の機能美や伝統美を描いた「かたち -Katachi-」シリーズが挙げられます。このシリーズでは、神社や寺院の建築物、着物などを通じて、日本の「モノ」が持つ伝統的な美しさを描写してきました。本書は、岩宮の重要な作品集である「佐渡」を収めています。鳥取県で生まれ、本土から隠岐島を見つめて育った岩宮にとって、佐渡は同じく島に対する愛情を育むものでした。この小島で流人たちが受け入れられてきた歴史を背景に、感情豊かに描かれた名著です。限定2000部、エディションナンバー入り、写真家のサインも付いています。

- タイトル: 佐渡
- 著者: 岩宮武二
- 出版社: 朝日新聞社
- 出版年: 1962年

ご覧いただきありがとうございます。