『摘華史徴墨寶』　共箱に「輝翁　書付と花押」　1帖に史徴墨寶からの10作品を貼付　布装帙　桐製共箱

「輝翁」が、『史徴墨寶』の中から輝翁好みの10作品を選び(摘華)、貼付けて折帖に仕立て、布装帙と桐箱を設えたものです。
輝翁は箱書の銘と花押から藪内家十一代竹窓紹智(号:透月斎/輝翁/竹窓)と思われます。折帖、帙、桐箱には『摘華　史徴墨寶』と墨で書かれ、桐箱の裏には「輝翁」の銘と花押があり、いずれも同一筆跡です。他に類似作品もないようで、茶掛物の参考にこの帖を作ったと思われます。
摘華された『史徴墨寶』は明治二十年に大成館から石版摺で発行された内閣修史局蔵の歴史的に貴重な墨蹟73作品(第1篇)から選ばれていますが、その後帝国大学の史誌編纂掛から第2篇3巻が発行されています。

《参考》10作品名　(写真18は復刻版のパンフレット記載の目次です)
① 後亀山天皇 宸翰(上巻11)
② 後醍醐天皇 宸翰(上巻5)
③ 題箋不読(上巻28:楠木正成筆)
④ 夢窓国師疎石筆(下巻48)
⑤ 源頼朝 免状(上巻16)
⑥題箋不読(上巻21:文覚上人筆の2枚目)
⑦題箋不読(② 上巻5の後半)
⑧題箋不読(上巻2: 後宇多天皇 宸翰の2枚目)
⑨足利義教 筆(誤:上巻12: 後小松天皇 の2枚目)
⑩題箋不読(下巻46:足利義教筆)

■状態■
共箱にヤケ・小凹み・白い箇所が見られます。
帙と本紙は綺麗な美品です。(写真を参照願います)
古本です。ご理解の上ご検討願います。

■サイズ■共箱ベース
縦43×横58×厚8.5cm(109.5) 6kg
帙:39×54×4.5
宅急便、リユーズ品簡易包装での発送です。

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