【商品内容】
・写真の丸棒1セットの価格です。

材名:中国産オオバケヤキ(Zelcova sinica、またはZ.schneideriana)
長さ:400mm
径:18mm
重さ:78,,80g

赤みを帯びた品の良い褐色、木目が明瞭で堂々たる木味に、強い粘りがあり加工性と耐久性の良さも兼ね備えた「ケヤキ」の材は、日本でも古来より様々な用途で使われてきた、私たちにも非常に馴染みの深い銘木です。

立木としても大きく立派な個体を各地で見ることが出来るため、日本の代表的広葉樹の1つと認識されている方も多いかと思いますが、実は日本のケヤキ(Z.serrata)と同じ種は朝鮮半島や中国大陸の一部にも分布しています。加えて、大陸独自の種も数種類が存在しており、こちらは日本には生育していません。

今回ご案内するのは後者のケヤキ、つまり大陸固有の珍しいケヤキの材です。

風合いや質感、香りなどの基本的な特徴は日本のケヤキとあまり違いはありませんが、今回特に目の詰んだ高樹齢の大径材をバチ材用にセレクトしました。通常の大柄で力強いケヤキのイメージとはまた異なる、精緻で深遠な木目の洗練された佇まいをご堪能ください。

国産で同レベルの目詰みケヤキを狙うとなると、一部の最上級産地以外ではお目にかかる頻度すら少なく、見つかったとしてもそれなりの高値を要求されます。
今回の材は国産物の最上レベルに匹敵する素晴らしい木質でありながら、比較的穏当な価格でご案内できる掘り出し物です。

見た目の違いは写真でご確認頂くとして、まず特筆すべきはその加工感。
目の詰んだケヤキからは「糠目」と呼ばれる、非常に軽快な削り心地と、粘りから来る繊細な加工性能を両立した材が得られます。

銘木の加工が初めてであっても、問題なく思い通りの加工ができ、心地よい削り心地が約束されているため、加工者の技術や設備のレベルを選びません。

また、目の荒い個体よりワンランク軽くなると同時に反発感に「キレ」と「響き」が加わり、重いケヤキの持つ「弾力性」はなりを潜めてきます。
耐久性だけは目荒の物より劣りますが、硬い銘木バチとしては比較的軽く取り回しは上々で、たまに気分転換で使う分にはあっても良いと思えるくらいの実用性も備えています。総合的に見ると通常のケヤキよりも推すべき点の多い逸品。

オススメです。