愛知県　常滑焼　莞山（中野正巳さん）窯の急須です。

常滑焼は平安時代末期（12世紀）から続き、日本の「六古窯」の一つに数えられる大変古い歴史を持つ焼き物です。

平成29年（2017年）には日本遺産にも指定されました。

常滑焼の特徴は、酸化鉄を多く含む”朱泥しゅでい”と呼ばれる土を使うことで、焼きあがると独特の風合いを持つ赤褐色の色合いになります。

そのため、一昔前までは常滑焼は「赤物」と呼ばれて流通していました。

また、基本的に釉薬を掛けない素焼きの陶器として製作されることも特徴の一つです。

焼成温度が高いので固く締まり、素焼きでも十分な強度を持っている常滑焼は、日常で使う食器にぴったりです。

焼き物の愛好家の中では「常滑焼と言えば急須」というのが合言葉になっています。

鉄分の多い常滑の土は、お茶を淹れるとお茶の苦味と反応し味をまろやかにする作用があるため、次第に常滑の急須が人々に好まれるようになりました。

また素焼きの陶器は茶渋を器に染み込むとで表面の模様として器に残って独自の風景を作り出し、使い込むごとに味わいが増すことが人気に拍車を掛けたのです。



実家の倉庫にて保管したままでした。
長期保管のため外箱は少し汚れはありますが、未使用のため本商品には汚れや傷はありません。

#常滑焼
#莞山窯
#急須
#愛知県
#高級陶器
#茶器
#中野正巳