このクラシックのカセットテープは、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を収録したもので、演奏者はエミール・ギレリス（Emil Gilels）、指揮はオイゲン・ヨッフム（Eugen Jochum）、オーケストラはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。

ピアノ協奏曲第2番について

作曲：ヨハネス・ブラームス（Johannes Brahms）
作曲年：1878年～1881年
調性：変ロ長調（B♭ major）
楽章構成：

1. Allegro non troppo（第1楽章）

序奏としてホルンが美しい旋律を奏で、続いてピアノが入る。壮大でシンフォニックな展開を持ちます。

2. Allegro appassionato（第2楽章）

スケルツォ風で激しい動きを持ち、他の協奏曲にはあまり見られない特徴的な楽章です。

3. Andante（第3楽章）

チェロのソロから始まり、抒情的で美しい楽章。

4. Allegretto grazioso（第4楽章）

軽快で華やかに終わるフィナーレ。

この作品は、単なるピアノの華麗な技巧を披露する協奏曲ではなく、ほぼ交響曲に匹敵する重厚な構造を持っており、ピアノとオーケストラが対等に渡り合うことが求められる楽曲です。

エミール・ギレリス（1916-1985）は、20世紀を代表するソ連のピアニストの一人であり、特にドイツ・ロマン派の作品に優れた演奏を残しました。
彼のブラームス演奏は力強さと緻密さが共存し、繊細な音色のコントロールが特徴です。
この録音はギレリスの名盤の一つとして評価されています。

オイゲン・ヨッフム（1902-1987）は、ドイツ・ロマン派の音楽を得意とした指揮者で、ブルックナーやブラームスの解釈に定評があります。ベルリン・フィルと共演したこの録音は、重厚かつ洗練された響きを持ち、ギレリスのピアノと絶妙なバランスをとっています。


現在、このようなカセットテープはコレクターズアイテムになっており、特にアナログ録音時代の巨匠の演奏が収められたものは、オーディオマニアやクラシック愛好者の間で人気があります。

このカセットのプラスチックケースは若干のスレがありますが、中のカセットテープの状態は大変に綺麗だと思います。
動作確認はしておりませんことをご承知の上ご納得の行く方は、ご購入いただければと思います。