２０１２年１１月第１刷発行。定価１７６０円（税込み）。絶版になっている希少本のため、プレミアム価格になっておりますのでご承知置き下さい。

京都時代劇の黄金期を生き、テレビ部で「悪魔くん」「仮面ライダー」「秘密戦隊ゴレンジャー」など、大人気特撮ヒーロー番組を数多く製作した東映の名物プロデューサー・平山亨自伝奮闘記。

以下はアマゾンのカスタマーレビューからの転載です。
　偉大なる名プロデューサー・平山亨氏が自ら語る、生い立ちから映の映画時代、テレビ部で生み出されたヒーローやヒロインたちについて、簡潔な言葉ながら一つ一つに愛あふれる覚書。
ことに画面内外のエピソードも豊富なため、まるで本編やメイキングスチルといった一葉一葉の写真を見ていくようで、ぐいぐい引き込まれる。よく知られる特撮に限らず、かつて「本編」と呼ばれた映画の現場感覚や、テレビ草創期などはそのまま貴重な記録だ。しかも、平山氏は作品批評でも、カタログでもなくそれを正しく「仕事」として回想しておられる。しかしドライ過ぎず、ウェットな想い出語りでもない。
　その端書がこうして本として積み重なっていくと、ココまで鬼気迫る本が出来るのか…！と、平山氏の足跡の大きさに押し潰されそうになる。
　しかもトドメに実の息子である満氏の、書かずにはおれないという静かな迫力ある文章。誰もが味わう感情だと思うが、本当に親子として一つ屋根の下に暮らしている時には共有できない時間、それを取り戻そうとあがく感覚が痛いほど伝わる。
ただただ、読んで良かった。