「アブナー伯父の事件簿」
　訳者: 菊池光

　《シャーロック・ホームズのライヴァルたち》
は陸続として登場し、後を経たない♪

　開拓時代のアメリカを舞台に、無法と悪に挑戦するアブナー伯父。
　彼は岩のような良識のかたまりで、厳格な篤信家──しかし、悪に対して忍従したりしない、軍神に仕える探偵であった。
　私刑に対し警鐘を鳴らす「私刑」をはじめ、「不可抗力」「ナボテの葡萄園」など特異な作風を誇る名作に加え、
　中編「〈ヒルハウス〉の謎」等作者生前の短編集に未収録の作品全編を収録している。
・天の使い
・悪魔の道具
・私刑（リンチ）
・地の掟
・不可抗力
・ナボテの葡萄畑
・海賊の宝物
・養女
・藁人形
・偶然の恩恵
・悪魔の足跡
・アベルの血
・闇夜の光
・〈ヒルハウス〉の謎

　巻末解説 戸田 安宣氏
〈中略〉アブナー伯父を主人公とする作品は、1911年から雑誌に発表され、一本にまとまったのは1918年とのこと・・〈中略〉アブナーの時代は、南北戦争（1861-1865）のはじまる、そして、ウェスト・バージニアが独立州となるより十年ほどの前のじきであろうと・・
〈中略〉アブナー伯父は、推理小説史上でも一風変わった特異な存在といえるだろう。

　舞台仕立ては古風なれど、推理は現代にも通ずる“キレ”があります♪
　さすが“選ばれるのも当然”と♪
　拍手喝采♪

　古書レベルとしての本の状態は極めて良好かと♪