【数奇屋袋　こぎん刺し】

⚫︎未使用、新品です
⚫︎和箪笥で保管しておりました
⚫︎津軽こぎん刺しの模様が美しいお品です
⚫︎お茶をされる方以外に、洋装で使っていただいてもおしゃれかと思います。
⚫︎歴史があり、重要有形民俗文化財に認定されている伝統工芸品のこぎん刺し。一つお持ちになってみてはいかがでしょう。
⚫︎サイズ
　縦…約17cm
　横…約25cm
　厚み…約2cm
⚫︎カラー···ベージュ、ピンク、グリーン

《こぎん刺しとは》
こぎん刺しがはじまったのは今から300年以上前の江戸時代のこと。寒い津軽地方では綿は育たず、他藩から買い付けするのが高価だったこともあり、津軽藩は農民たちに麻を栽培させ、採った麻を織り、着物とするように命じた。

そこで津軽地方の女性たちが、一針一針つづり麻の糸に糸を刺し、補強と保温を持たせたことがこぎん刺しのはじまりである。

1808年、津軽藩が「農民倹約分限令」を出したことで、もともと裕福ではなかった農民たちの生活はさらに厳しいものとなった。このとき木綿や色物などが禁じられたことが、図らずもこぎん刺しの美しい紺と白のコントラストを守ることに繋がった。

その後、さまざまな模様が生まれたが、現在伝わっているようにひし形に刺すようになったのは江戸時代後期のことである。豆や蝶、猫の目、牛など生活に馴染んだものをモチーフに300種類以上のモドコが誕生したといわれている。

昭和に入り「弘前こぎん研究所」の初代所長を務めた横島直道が、柳宗悦らの勧めによりこぎん刺しの資料収集などの研究をスタート。その後、民藝運動の流れを汲む青森県出身の民俗学者・田中忠三郎が、刺し子文化の衰退に危機感を覚え、こぎん刺しを中心とした刺し子の収集を開始。集めた784点を「津軽・南部のさしこ着物」として国の重要有形民俗文化財に認定させる活動を行った。

民藝運動、重要有形民俗文化財の認定をきっかけに、こぎん刺しは伝統工芸品として再度注目を集めることとなった。独特な幾何学的模様「モドコ」は今の時代にも受け入れられ、新しい「モドコ」やカラフルなこぎん刺しが日々生み出されている。