出し入れでカバーは角破れありますが、本自体はとてもきれいです。





内容

本書には、クレオパトラ、ボルジア家、サド侯爵といった歴史上の人物から現代のテロリストまで、「静かな暗殺者」ともいわれる毒物の使用者、乱用者、犠牲者についての興味深い話が記されている。歴史上の各時代でとくによく使用された毒の特徴を紹介するページでは、それぞれの毒の由来、効力、殺傷力、さらには権力欲の強い人物、危険な人々、耐えられなくなった人たちがどのようにその毒を使って目的を果たしたか明らかにする。





目次



●序文 ●はじめに

毒――繰り返される物語

有毒植物と捕食者

地球の元素

毒殺の科学



●第1章――古代世界の毒

ソクラテスの処刑

ドクニンジン

クレオパトラの死

ミトリダテスの集団自殺

ベラドンナ

アグリッピナとネロ――家族の問題

トリカブト

鉛

粛清する秦の始皇帝

水銀

妖婦則天武后



●第2章――中世とルネサンス期の毒

膨れ上がったボルジア

ヒ素

トファーナの計略

カトリーヌ・ド・メディシスの影響

処刑するエリザベス一世

アヘン



●第3章――17~18世紀の毒

薬を与えるサド侯爵

カンタリデス

毒薬事件

セーレム魔女裁判

麦角

ジェームズタウンの中毒事件

チョウセンアサガオ

殺人者メアリ・ブランディ



●第4章――19世紀の毒

結婚するフローレンス・メイブリック

ブラッドフォード毒入り菓子中毒事件

母親メアリ・アン・コットン

マッチ工場の少女たち

リン

極悪人ウィリアム・パーマー

ストリキニーネ

トマス・クリームのクロロホルム

クロロホルム



●第5章――20世紀の毒

グリゴーリィ・ラスプーチンの暗殺

シアン化物

ヒトラーのシアン化物に関する命令

アラン・チューリングの悲劇

ジョーンズタウンの惨劇

ホーリー・クリッペンのホメオパシー

傘を使ったゲオルギー・マルコフの暗殺

リシン

東京地下鉄サリン事件

サリン

ハロルド・シップマンの刑

強迫するジョージ・トリーパル

日本の十代の毒薬使い

タリウム



●第6章――21世紀の毒 アメリカ炭疽菌事件

炭疽菌

アイスマン・リチャード・ククリンスキ

アレクサンドル・リトヴィネンコの暗殺

ポロニウム210

ヴィクトル・ユシチェンコの損なわれた容貌

ダイオキシン

ソールズベリーのセルゲイとユリア・スクリパリ

ノビチョク