「テス 」上巻 下巻 2冊 ハーディ,T.(トマス) / 井上 宗次 / 石田 英二



原題 Tess of the d'Urbervilles ダーバヴィル家のテス

主人公テス・ダービフィールド(旧姓)は美貌と豊満な肉体に恵まれ、しかも純真なこころを持ち強い感受性の持ち主ですが、貧乏ゆえにつぎつぎと過酷な運命に翻弄されて、一歩一歩悲劇的な破局へ向かって歩んでいく長編小説です。英国作家のトマス・ハーディ1840-1928の代表作です



登場人物

テス・ダービフィールド マーロット村に住む貧しい農家ダービフィールド家の長女。子だくさんの家庭に生まれ、貧乏ゆえに父親に奉公に出されてしまう。

エンジェル・クレア 牧師一家の末息子。二人の兄がいる。マーロット村を兄たちと訪れた際、ダンスをするテスと初めて会う。過ちを犯したテスを一度は見放すが再びテスのもとに戻って来る

アレク・ストーク＝ダーバヴィル テスが女中奉公する金持ちの家の息子。道徳観念を持たない好色家である。テスに対して無理矢理男女の関係を迫り、情婦にする。テスはどうしてもアレクを愛せないので奉公を辞め、村へ戻る。



訳者のあとがきによれば、19世紀文学の特徴で長い物語の上にさらに作者による主観的批評や説明が加えられて、スピードを好む現代の讀者にはいささか緩慢に感じられるかもしれない、と書いてあります。しかし英国文学の代表的作品であり、作中にはいろいろな引用句が示されており、英国文学の教養さえも身に着くようになります。



本の状態ですが経年変化によりスレなどは少々ありますがシミなど汚れは比較的小さくダメージも少ないと思います。画像で御覽ください。通読する分には全く問題は無いと考えております。また書き込みありません、アンダーラインなどのチェックもありません。



少々長い文学作品ですが、古き良き時代の作品をじっくり読むのはいかがでしょうか。



人生が終わりに近づいてきましたので集めて来た本とCDを出品しております。