コレクターさんにはご存じ、OLYMPUS M-1 です。

名器 OM-1の発売極初期にのみ発売されたレアモデル。

M-1は発売期間が非常に短く、生産5000台とも言われています。



M-1ならではの特徴として下記が有ります。



トップにM-1のロゴ

カメラ側マウントを止めるネジがマイナスネジ（OMはプラスネジ）

裏蓋を開けフィルムガイドレールのネジが4本（OMは2本）

プリズムを押さえるガイドが4本スプリング（OMは金属板）

シャッターレバーが金属補強3本ネジ（OMはただの1枚アルミ）

ミラーの横に＋ネジがあり（OMは無し）

ファインダーが浅い（OMは深い）

巻き戻しノブの裏のネジがマイナス（OMはプラス）

裏蓋の圧板が短い（OMは長い）

ASAダイアルの横に小さなネジ（OMは無し）



M-1/OM-1/OM-2の不具合として必ず出るのがプリズム腐食です。

モルトが劣化しプリズムを腐食させ、ファインダー覗くと下側に モヤモヤの腐食が見えるアレです。

ヤフオクやメルカリに出ているOMはほとんど腐食しています。



このM-1も腐食が有りましたのでプリズム交換致しました。

ファインダー、クリアです。



アクセサリーシューの取付跡が無く、トップカバーが非常に綺麗なボディです。

M-1、OM-1はアクセサリーシューを取り付ける個体が多く、このシューが腐食して汚いトップになることが非常に多いので貴重です。

また、シャッター巻き上げレバーも黒のプラが割れて無くなっているM-1がほとんどですが、この個体はオリジナル3本ネジのレバーが綺麗に残っています。



シャッターOK。

M-1は低速ガバナーの油切れで1/15以下が切れないのが多いですが低速もキチンと切れ問題ありません。



露出計は奇跡的に動いていますが精度は保証出来ません。

50年も前のカメラですし、当時の指定電池は廃番です。

代替え電池がアマゾン等で入手出来ますが、当時と電圧が違いますので、露出も1段とか1段半とかズレるのが普通です。

M-1は完全マニュアルカメラですので、露出計が動かなくても、狂っていても写真は撮れます。



電池室に液漏れ腐食ナシ

カメラ側のモルトは劣化あり



オリジナル M-SYSTEM 50mm F1.8

エッジ部にクモリが見られますが、どれくらい写真に影響あるか実写していないので分かりません。