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古書「明治天皇御製謹解（鮮）」
になります。

大正元年9月13日発行　
實業之日本社 （写真17）　
定價　壹圓（今の価値で約5、6千円）

『明治天皇御製』とは、明治天皇が詠まれた『和歌』のことです。

物置を整理中、長期間開けていない箱の中にあったものです。
ケースは多少傷んでいますが、本体は100年以上前のものとは思えないぐらいきれいです。

最後の広告のページに書込みがあります。
（写真18）
また、3箇所に印鑑が押してありました。（写真15.19　ご希望なら塗りつぶします）
他にも見落としがあるかもしれません。

サイズ　縦22.4cm 横15.8 cm 厚さ2cm
　　　ケース縦23.2cm 横16.4 cm 厚さ2.7cm　　　
本の概要　
帝王詩人としての名声を生前から海外にまで響かせた明治天皇。生涯数万首と言われる御製から渡邊新三郎氏が秀歌約400首を精選したものです。

歌は目次（写真15）にあるように、

新年　13首　　春　34首　夏　　63首
秋　　22首　　冬　29首　雑　　244首　　

のように分けられています。

注釈付きの明治天皇御製集は戦前数多く刊行されましたが、本書は崩御の翌年、いちはやく實業之日本社より出版されたものです。
道徳的・訓誡的・内省的な御製、もちろん真骨頂とも言うべき帝王調の叙景歌や、民を思い遣る御製、また日清・日露戦争に関する御製なども多く採られています。
　
　子らは皆いくさのにはに出で果てて
　　　　翁やひとり山田もるらむ（写真20）

その後まとめられた御製集に収録されていない歌が見えたり、また異なる本文があったりする点でも、貴重な書であると思います。


東日本大震災（3.11）のとき、作家の佐藤優氏がラジオで引用し、その後安部総理もテレビで紹介されていた明治天皇の和歌が、

　　敷島の大和心の雄々しさは
　　　　　　ことあるときぞあらわれにける

　　　　　　　　　　　　　　　です。

全ての和歌に注釈がついているので意味を知ることができますが、当時の漢字、書き方です。

いろいろな和歌を知りたい人におすすめします。
休日以外は即日発送を心がけています。
よろしくお願いします。