▼内容▼

津本陽　龍馬　５冊セットです。



・一）青雲篇

・二）脱藩篇

・三）海軍篇

・四）薩長篇

・五）流星篇



▼状態▼

経年劣化による日焼け、黒いシミございます。

１巻の最後のページに古本屋さんのラベルが貼られています。

本を読む上では問題ありません。



▼その他▼

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」と比較すると、下記のような違いがあります。



1. 作風の違い　

＜津本陽『龍馬』＞

リアル志向: 史実に基づき、龍馬をより人間的・現実的に描く。龍馬の内面や行動を、冷静かつ深く掘り下げるスタイル。歴史小説として、武士道や剣術の描写が多く、龍馬の武士としての側面に重点。



＜司馬遼太郎『竜馬がゆく』＞

ロマン志向: 龍馬を理想化した英雄像として描く。明るく軽快な語り口で、龍馬を魅力的な人物として読者に伝える。時代の流れを象徴する龍馬という位置づけで、国を変えようとする「希望の象徴」として描かれる。



2. 龍馬の人物像

＜津本陽『龍馬』＞

龍馬を「歴史の中の一人の人物」として捉え、成功や失敗を含めた実像に近い形で描写。現実的で泥臭い部分や、個人の内面的な葛藤も描かれる。



＜司馬遼太郎『竜馬がゆく』＞

龍馬を「自由な発想を持つ革命児」として理想化。読者に愛されるようなカリスマ性や親しみやすさが強調され、明るく快活な印象。



3. 物語の焦点

＜津本陽『龍馬』＞

龍馬個人の生き様や、剣術、家族、友情といった細かい人間関係が中心。

一つ一つの出来事を丁寧に掘り下げる。



＜司馬遼太郎『竜馬がゆく』＞

幕末という大きな時代の流れの中で、龍馬の役割や影響力に焦点。

ダイナミックな時代劇のような展開で、歴史を動かす龍馬の存在を強調。



＜まとめ＞

**津本陽の『龍馬』**は、史実に忠実で現実的な「人間・龍馬」に焦点を当てた硬派な歴史小説。



**司馬遼太郎の『竜馬がゆく』**は、明るくロマンあふれる「理想化された英雄・龍馬」の物語。



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