モーツァルト

①ヴァイオリン・ソナタ第33番ヘ長調 K.377

②ヴァイオリン・ソナタ第27番ハ長調 K.303

③ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304

④ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調 K.526



マーク・スタインバーグ(ヴァイオリン)

内田光子(ピアノ)

録音：2004年6月28日-7月1日、スネイプ・モルティングス



内田光子久々のモーツァルト録音となったアルバム。室内楽演奏にもひとかたならぬ情熱を注いでいる内田光子が、長らく共演を重ねてきたスタインバーグと共に、繊細極まるアンサンブルの妙味を聴かせてくれます。



このアルバムは、内田光子と、ニューヨークを拠点に活動するブレンターノ・カルテットのヴァイオリニスト、スタインバーグとの共演です。この録音は、ロンドンのウィグモア・ホールで行われ大絶賛を博した全曲演奏会に続いて収録されたもので、ステージでの集中力や高揚をそのまま伝えるかのような仕上がりとなっています。彼女のモーツァルト演奏はますます高みへと登ろうとしています。



中々味わい深い大人の演奏である！あまり主張せず淡々と弾くいぶし銀のようなスタインバーグが好ましく感じた。このヴァイオリン・ソナタ集は本当に満足できた。 特にホ短調。 モーツァルトのもつほの悲しい雰囲気がそっと表現されており、何度も聴いてしまった。 録音状態も申し分ない。



冒頭のピアノとヴァイオリンの今にも踊り出しそうな躍動感と、圧倒的な音楽の力！そして同時に痛感するモーツァルトの圧倒的な才能。室内楽の録音は余り馴染みのない内田光子の、このジャンルとしての相性の良さを示した１枚で『表現力』の域が半端ではない。内田とぴったり息の合った演奏を行っているスタインバーグは、インディアナとジュリアードの音楽院で学位を取得、教官を勤めながら演奏活動を繰り広げている学識派である。このディスクのライナーの解説で、十数年に渡る内田との共演の綾と、彼の音楽理論、この曲に対する深い理解を知ることが出来る。この演奏は、音楽の流れが呼吸をするように自然で、それでいて絶妙な主従の入れ替わり、表情の移り変わりの発見の驚きがあり、聴いていて微塵も飽きさせることがない。響きの大変美しい、優秀録音。



国内盤【廃盤】【新品未開封】



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