「岩崎弥太郎 」
村上 元三
定価: ￥ 800

土佐の地下浪人の子に生まれた弥太郎は、
安積艮斎、吉田東洋らに学ぶ一方、坂本竜馬、後藤象二郎ら時代の志士たちの中で眼を覚ます。
江戸で幕府の衰運を見、長崎でグラバーはじめ各国の商人たちと出逢い新時代の息吹を知り、“商業をもって国を興す”ことを志す。
土佐商会の中枢を担い、経済面で変革期の藩を支えた若き日の実業家の雄姿を描く。


長崎土佐商会、大坂土佐商会で内外の商人・事業家たちと競い合い、おのれの才を磨いた弥太郎は、徳川幕府崩壊から近代国家創設へと向かう激動を利し、藩の事業を巧みに引き継いで行く。
そして大久保利通や大隈重信ら明治政府の要人たちとも深く係わりを持つ…。
維新という一大変革期を鋭い時代感覚で自己の商法に取り込み、三菱大財閥を築いていった男の生涯。

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